10分で理解するはじめての1on1 〜信頼関係コミュニケーション〜
こんにちは!
以前にも1on1で考えていることは記事にまとめましたが、今回は改めて1on1の基本を紹介します。
想定読者は
- 1on1という言葉を聞いたことがある程度の方
- はじめてマネージャーとなる方
- 1on1をする/しているが、よくわからないという方
より深掘りしたい方は別記事を見てみてくださいね。
- 1週間に1度、30分間で予定を入れる
- 現場のための対話を心がけ、現場主体で進める
- 小さな一歩でも良いから、次の行動をお互い約束する
本記事も要約すると上記と同じ話なんですが、
あらためて10分ほどで理解できる1on1の基本を押さえていきましょう! 🤓
はじめに
1on1はマネジメントの1手法として使われることが多いです。
ということで、まずは「マネジメントとはなにか?」簡単におさらいしましょう。
マネジメントとは、森羅万象の中のなにかを良い方向に向かわせること。
いろんな言葉で表現されているので、詳しくは調べてみてくださいね。
manageの意味・使い方・読み方 | Weblio英和辞書
プロジェクトマネジメントや品質マネジメント、経営マネジメント、などなど色んな単語にマネジメントがついています。
英語のmanagementは管理や制御と訳されることもありますが、対象とする物事を良い方向に向かわせることがマネジメントのポイント。
1on1はチームマネジメントや組織マネジメントで使われることが多いので、今回はチーム(チーミング)を良い方向に向かわせることをイメージして1on1を考えていきましょう。
1on1の前段階の概念をなんとなく理解したところで、1on1の基本に入ります。
基本しか書かないので、早く実践した方やざっくり理解したい方に合うかと・・・ 😅
1on1する目的はなにか
ズバリこれという答えはありません。
チームマネジメントをうまくやるという大前提がありつつ、そのために必要なあらゆることを意識しましょう。
例えば、ベースとしてチームとの信頼関係が重要となるため、チームメンバーとの信頼関係づくりを意識しても良いでしょう。
チームメンバーの考え、意見、経験、性格、性質などを知ったり、逆に自分のことを知ってもらったり。
他にも、
- 関係している案件の進捗を上手くすること
- チームの状況を把握すること
- 抱えている課題を共有し合うこと
- お互い刺激し合いスキルを伸ばすキッカケとすること
- 上位の組織やその目標と相手を紐付けること
と、目的の候補を挙げればキリがありません。
所属する組織や会社での立ち位置、チームの状況、チームメンバーや自分の強みや弱み次第でも1on1の目的は臨機応変に変えて良いと思います。時には雑談するなど。
ただし、1on1自体が流れ作業になると意味がありません。なにかしら目的意識は持ちましょう。
1on1の背景にあるマネージャーの課題
別記事でも紹介していますが、1on1の背景には従来型チームマネージャーの課題があります。
- マネージャーは対話しなさすぎ、下手過ぎ
- マネージャーは現場を知らなすぎ、周りを振り回しすぎ
- マネージャーは自分で物事を抱え込みすぎ、客観視できなすぎ
など。
全てがダメなマネージャーがいるわけではありませんが、程度に差はあれどなにかしら課題を感じたことはないでしょうか。
マネージャーとしてもっと上手くやれるはずにもかかわらず、手間取っている印象。もったいない。
1on1のやり方
1on1自体には決められたルールはありません、おそらく。
よく聞いたり紹介されたりするやり方の特徴は、定期的、相手主体での対話、お互いにフォロー、次のアクションを約束する、など。
定期性
まずは週に一度、30分ほど話すと良いでしょう。
定期的にやらないと、チームの根幹であるチームメンバーをないがしろにしがち。
顧客や上司や同僚とばかり話したり、マネージャーがやる必要ない仕事をこなしたり。
やることが多すぎるという課題があるなら、尚更1on1の時間だけは死守しましょう。
チームメンバーをマネジメントする1on1を重要視し、重要でない仕事は減らしましょう。
相手主体
話しすぎず、チームメンバーの話を傾聴したり共感したりしましょう。
聞き流すだけとか、オウム返しだけとは違います。念の為。
あなたが一方的に話す場では、参加するだけの無意味な会議と同じです。
チームメンバーが話す内容に対して深掘りできるよう質問したり具体化したり、あなたが得意な方法でフォローしましょう。
約束
何を考えるか、今後何をしていくか、お互い次のアクションを約束しましょう。
ただ話すだけでは、現場の無責任化やマネージャーの放任主義が助長されがち。
時には雑談だけで楽しく終わるのも良いですが、チームメンバーの成長のためにもできる限り次のアクションにつなげましょう。
1on1をあなた流にハックするコツ
目的、背景、やり方と紹介してきましたが、まだなにかモヤっとすることはないでしょうか?
1on1は万人に合うわけではありませんし、今回紹介した内容で全てを説明しきれているわけでもありません。
あなたの経験や価値観はあなただけの強みですから、それらを活しきることが腕の見せ所です。
雑に1on1をやったり、調べ尽くして変に固くなったりはせず、基本は押さえつつ今モヤっとしていることを改善したあなた流の1on1を生み出しましょう。
例えば、目的や状況によってはあなたからのフィードバックを全面に出し、チームメンバーに内省を促しても良いと思います。
相手や状況によっては、進捗報告会やただ傾聴するだけの場としても良いかもしれません。
コツがあるとすれば、下の3つをハッキリさせること。
- あなたが一番解決すべきと考えていること
- その解決に向けて一番上手くフォローできると思うこと
- フォローするために相手に求めること
長々と考える必要はありませんが、たまには1on1と同じ時間(30分)か、せめて数分でもチームメンバーとの1on1を事前にイメージしてみましょう。特に最初の頃は 👻
1on1にこだわりすぎないこと
1on1は1つの手法にすぎません。
場合によっては1on1を使わないという選択肢もあります。
ただ、
知らないから、
やったことはないけど意味ないと思うから、
誰かにやれと言われてないから、
やらない。というのはもったいない。
良いところは取り入れ、良くないところは改良し、ケースバイケースであなたのチームマネジメントを洗練させてください。
おわりに
初めてマネジメントを担当する方は安心してください。
マネジメントは大変難しく、上手くできなくて当たり前とも思います。
最初上手くいかないからといったヤケになったり自己嫌悪する必要はありません。
ただ、マネジメントの失敗はチームや組織にとって致命的になる場合もあります。
やる以上は全力で取り組み、盛大に失敗し、挑戦を続けることでベストなマネジメントに近づいていきましょう。
マネジメントの道は進めば進むほどその長さや困難さに絶望しますが、人の成長や自分の成長を間近で見られる面白い道です。しかも組織の成果にもつながります。
大変だと思いますが、共に頑張っていきましょう!